この記事では、部下の成長のために上司が身に付けるコミュニケーションスキル、職場でのコミュニケーションの取り方について記載しています。主に、以下の方を対象としています。
- 部下とのコミュニケーションで悩んでいる方
- 職場でのコミュニケーションの取り方
- 部下を育てて楽をしたいサラリーマン
- 部下の能力向上を図りたいサラリーマン
- 部下の教育で悩んでいるサラリーマン
- 20代後半から40代で部下を持つサラリーマン
職場でコミュニケーションが取れず、苦労している管理職、中堅社員は多いと思います。コミュニケーションで最重要なスキルが「傾聴」です。傾聴ができれば、部下は安心感が得られ、それが信頼感になり、部下-上司間で信頼関係が築かれていきます。信頼関係がないと相談しづらい環境となり、相談しにくい環境では部下は育たちません。部下の成長や良い職場を目指すにはコミュニケーション、とりわけ傾聴が重要となってきます。そこで、この記事では「傾聴」に関するスキルについてお伝えします。
原理原則を知っておこう。
コミュニケーションでの相手の受け取り方の割合は、一般的に、言語表現が7%、非言語表現が93%(態度・表情が55%、口調が38%、)と言われています。口に出す言葉よりも、態度や表情、口調の方が、相手の記憶に残ります。
これは人間の特性から言ってまぎれもない事実であり、コミュニケーションには非言語表現が非常に重要となってくることは、しっかり頭の中に入れて、日ごろから意識しておくようにしましょう。
この原理原則を知っているのと知らないのでは、これから先の部下とのコミュニケーションで大きな差が生まれてきます。
「傾聴」がコミュニケーションの礎を築く
コミュニケーションは傾聴から始まります。人は基本的に自分のことを認めてもらいたいため、話したがる性質をもっています。したがって、「傾聴」することにより相手に安心感を与え、それが信頼感になり、信頼関係が築かれていきます。
信頼関係がないと相談しづらい環境となり、相談しにくい環境では部下は育ちません。相談しないのですから当然といえば当然ですね。したがって、部下の成長にはコミュニケーション、とりわけ「傾聴」が重要となることはきっちり抑えておきましょう。
これだけは覚えよう「傾聴」スキル
傾聴の技術として重要なのは3つです。
- 最後まで話を聞く
- 批判しない
- 話を聴いているサインを出す
そんなの全部できてるよと思う方が大半を占めるかもしれません。しかしながら、本人はできていると思っていても第3者から見るとあまりできてないといった方は結構多くいます。今一度、この3つについては自分自身で振り返ってみるとよいでしょう。
話を聴いているサインは以下のようなものがあります。
・うなずき
・あいづち
・繰り返し
・質問
・アイコンタクト
・前傾姿勢
これらの多くが非言語領域の動作です。非言語領域を巧みに駆使して「傾聴」スキルを高めていきましょう。
また、会話中の沈黙は相手が考えている時間なので、話を挟まず待ちましょう。さらには、腕組、凝視は相手に威圧感を与えるため避けましょう。これにより相手は受容されているんだとの認識を持つようになり、安心感からよく相談するようにって来ます。
「傾聴」ができていないときのサイン
一方、自分(上司)が相手(部下)のことを受容していないとき、傾聴していないときは、以下のような感情や態度が出てします。
- 会話を途中で否定する。
- イライラする
- 別の用事を考える
- 次に話すことを考える
私にもありがちなのですが、部下の話を傾聴している際に、別の用事を考えたり、次に話すことを考えたりすることがたまにあります。こうなると、傾聴できていないことになり、コミュニケーションが取れていない状況となんらかわりません。常に「傾聴」を心掛け、部下と接するようにしましょう。
まとめ
以上、 部下の成長のために上司が身に付けるコミュニケーションスキル、職場でのコミュニケーションの取り方について、「傾聴」が重要であることをお伝えしました。
「傾聴」により、相手の考え方を尊重し受容することが大事であり、正しい、正しくないは関係ありません。個人の価値観が組織の価値観と異なる場合は、傾聴で築き上げたコミュニケーションでベクトルを合わせていくことになります。
正しい「傾聴」スキルを身に着け、職場を活性化していきましょう。最後に得するのは自分自身です。部下が成長すればするほど、自分が楽になるのですから。